耳から始める働き方改革?!仕事の成果を左右する音を探ってみた(前編)
みなさんこんにちは。
今回は「音」に関する記事を書いてみました。
「音」ってどういうこと?と思いますよね。ここから詳しーくお伝えしていきます!
オフィスづくりのお手伝いをしていると、こんな声をよく耳にします。
「フリーアドレスにすればコミュニケーションが活性化するよね」
「お金をかけてかっこいいオフィスにしたら学生が集まるでしょ」
「無駄なスペースは最小限にして、利益を生むことにリソースを注がないと」
確かに、仕事柄、お客様のオフィスにうかがう機会が多くありますが、居心地が良い、活気があるオフィスはフレキシブルに働く環境があったり、会社の個性を表現する内装をされていたり、スペースの使い方にメリハリがあったり、、、
これらはオフィス環境をつくっていく上で、必要条件かもしれません。
一方で、困惑する声も良く聞きます。
「フリーアドレスにすれば良いってことでも無いよね?」
「かっこいいオフィスにしたら、逆に風通しが悪くならない?」
「利益を生み出すことも大事だけど、社員一人一人が自然体でたのしく働いてほしいんだよね」…などなど
オフィスづくりと言えば、、、
「レイアウト」「視覚的印象」「スペース効率」「セキュリティ」「照明」いろいろな構成要素がありますが、そういえば、耳から入ってくる情報「音」もオフィスを構成する要素の一つですよね。
こんな経験はないでしょうか。
「周りの人の会話につられて仕事に集中できない」
「機械音が近くにあるとなんだか気持ちが不健全になる」
「無音すぎて緊張する」
「好みではないBGMが流れていてイライラする」
私は全てを感じたことがあります。今まで「オフィスの音」はあまり注目されていなかったように感じますが、働く人に与える影響は大きいかもしれません。
耳から始める働き方改革
今回は「オフィスの音」に注目してオフィス環境を考えてみたいと思います。
あなたにとって、居心地の良い場所とはどこでしょうか。思い浮かべてみてください…
安心できる自分の部屋
家族が集まるダイニング
友達とワイワイ食事をする場所・・・
1人1人異なるかもしれませんが、全人類的に居心地が良い場所は「自然の中」と言えるのではないでしょうか。
以前、会社のチームビルディングの研修で、屋久島の白谷雲水峡でナイトウォーキングをしたことがあります。
夜明け前、目を開けているのか閉じているかわからないくらい真っ暗な中、森の中で瞑想をしていると、風が過ぎる音、水が流れる川の音、、、森の中は音で溢れていてとても居心地の良い時間でした。
ところが現実生活をしている都心では、自然が失われ、騒音やネオンなどに囲まれた生活です。
水平線から太陽が昇る瞬間だったり、満天の星空だったり、、、、最後に見たのを思い出すことはできますか、、、?
都心での日常生活の中で、時間や季節の移ろいを感じることは、とても難しいことになっているのかもしれません。この人間にとってストレスフルな環境下の生活によって、自律神経失調やうつなどの不調・疾病につながっているとも考えられているそうです。
日本は世界の中でも有数の森林国
自然つながりからの問題です。みなさん、日本の森林比率は世界の中で何番目かご存知ですか?
全世界における森林比率は、
第1位:フィンランド72.9%
第2位:スウェーデン68.7%
・
・
・
なんと、
第3位:日本 68.5%です!
意外と上位国なんだ・・・とおもいませんでしたか?
ところが、首都圏の森林比率は30~40%と低い水準。この低い水準の首都圏に日本の人口の約4割が集中している実態があるのです。
自然音に含まれる超音波成分が人に及ぼす生理的・心理的影響とは?
森林浴が体に良さそう、という感覚的な実感はあるのですが、科学的にはどうなのでしょうか。
調べてみるとさまざまな研究がなされているようです。
「森には、木々や動物や川などから発せられる2万ヘルツを超える、高周波成分が含まれていることが報告されている」
「耳には聞こえなくても、人間の細胞で感じることができる高周波レベルの音の振動があり、その振動によって自律神経が高まる」
「人に意識されることはない超高周波音が脳に影響を与える」
森林を利用することによる健康維持効果が期待されており、しかも心地よいだけでなく、自然の中は仕事も捗る!といわれているそうです。では「なぜ、自然音で集中できるのか?」メカニズムはどうなっているのでしょうか。。。
自然音でなぜ集中できるのか?そのメカニズムとは・・・!
「カクテルパーティー効果」という言葉があります。これは、飲み会や結婚式の二次会など、周りがガヤガヤと雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。人間は音を処理して必要な情報だけを再構築する性質がある・・・といったものです。
オフィスでも自分に関係のある話や知っている人の声などが聞こえる環境だと、どうしても脳がそちらに反応してしまい集中力が途切れるそうです。
もともと人間の脳は「無音だと集中できない」という性質があり、50デシベル以下の図書館のような静かな環境より、70デシベルくらいのノイズのある環境(カフェなど)のほうが、環境音に負けないよう脳がしっかり働こうとするので、集中力が高まるそうです。
しかしその音も、音楽など歌詞のあるものでは脳が反応してしまうので、自然音のような一定であまり変化のない音が最も集中力アップに適しているということのようです。
図書館とカフェ・・・
2つの環境を想像すると、なんとなく納得ですね。
もし、高周波成分がオフィスの中で得ることができ、森林の中で得られるような効果が日常生活の中で、特にオフィスの中で得られたらどうでしょうか。そして、そんな方法があるのでしょうか・・?
オフィスで森林と同等の自然音を実現
実は、あるのです!
「ハイレゾ」という言葉を耳にしたことはありますか?ざっくりいうと「耳では聞こえないが感じることができる音域」のこと。
「音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力・・・」
CDでは収まりきらない音の情報をたくさん持つことができるのがハイレゾです。
このハイレゾ技術で収録した自然音源を、専用オーディオをシステムで再生することによって、森の中さながらの臨場感を再現したシステムが存在するのです。
日本各地の豊かな自然の原音をもとに制作された「ハイレゾ音源」
聞くところによると、技術者が屋久島や白神山地等山の中に1週間くらいこもって音源を拾ってくださっているそうです。
意外とアナログな手法で、そして人的な努力でつくられたシステムなんですね!
好き嫌いが多い「音」の領域は、有効なソリューションが少ないと考えられていましたが、おそらく、ほぼすべての人間にとって心地のよい自然環境の音をそのまま空間に取り入れる手法が空間価値向上において注目を集めているのです。実際、オフィスで導入している会社はあるのでしょうか。
実はすでに耳にしているかもしれない、ハイレゾ自然音
オフィス、シェアオフィス、大使館、介護施設、図書館、商業施設等々、全国で導入されています。
http://www.r-live.co.jp/wp/?cat=2
自然音源であるからこそ、意識的には気づいていないだけで、すでに耳には入っていて、心地よさを体感しているかもしれないですね。
私が初めてこのハイレゾ自然音を体験したのは半年前。自然音を流している商談スペースで打ち合わせをしたのが初めてでした。最初は「水の音、鳥のさえずりが聞こえる。音が無いよりは、合ったほうが良いかもね」というくらいの感覚でした。
ところが、ハイレゾ自然音が切られた瞬間
空気が固まり
体がかたまり、
緊張が走り、
自分から発する声の違和感、
遠くに感じる相手との距離感、
ハイレゾ音源のスイッチをオフにしたのと同時に、なんとも言えない喪失感が空間に生まれました。
「いつもこんなに無機質な空間の中にいるのか」ということを知ってしまったのです。
ハイレゾ音源を体験できるオフィス
さて、3か月ほど前、当社でもこのハイレゾ音源を導入しました!実は先ほどのオフィスの導入事例でもご紹介いただいています。オフィスに導入しての変化や感想をお伝えしたいのですが、記事にしたらここからが長文になりそうなので、また次の機会に。
耳から始める働き方改革
最初はピンとこなかったかもしれませんが、細胞レベルで感じる音がもたらす働く人への影響は少なくなさそうですね。
事前にご連絡いただければ、当社のオフィスで音響システムを体験していただくことも可能ですので、少しでもご興味ありましたらお気軽にお問合せください!
TEL:03-5464-7110
日常生活の中で、ハイレゾ音源を探してみてください!
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